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何かの残滓が波間に浮かび上がる

「 あおいろのばけもの 」

あおいろのばけもの

2010.05.07 Friday 14:45

お久しぶりです。1度サボりだしたブログが止まりません。いや、この場合は動きません、ですね。オフ情報だけは頑張りましたが(笑) この記事も前に書きかけのものを編集しております。以前、久々に捕捉屋さんの記事を見てたら凄いものが…それ以来胸がときめきっぱなしですヒャッハー!


お久しぶりです。1度サボりだしたブログが止まりません。いや、この場合は動きません、ですね。オフ情報だけは頑張りましたが(笑)
この記事も前に書きかけのものを編集しております。以前、久々に捕捉屋さんの記事を見てたら凄いものが…それ以来胸がときめきっぱなしですヒャッハー!なんか上手くいえないですが、グッときました。思えば1期や2期前半の日記はこうして連動性があったんですよね。あの頃の興奮が蘇りました。

本家おまわりさん 日記のURLから連続仕立ての漫画が読めます。URLの数字を変えると前のも見れるようです。

1739 牧之瀬悠さん結果日記 http://re-fi.x0.com/result/k/k1739.html#DIARY
571 タカシさん結果日記 http://re-fi.x0.com/result/k/k571.html#DIARY
241 エイテンさん結果日記 http://re-fi.x0.com/result/k/k244.html#DIARY

1646 ティアさん結果日記 http://re-fi.x0.com/result/k/k1646.html#DIARY (23日目おすすめ)
69 エリナさん結果日記 http://re-fi.x0.com/result/k/k69.html#DIARY (23日目おすすめ)

389むしさん ブログ 漫画 http://anadrum.blog84.fc2.com/blog-entry-275.html

まとめ 244エイテンさんブログhttp://captaineighten.blog52.fc2.com/

まあエイテンさんブログ見てれば大丈夫ですよねきっと!



それで、ついつい自キャラも便乗させていただきました。
といっても完全に門外漢ですので、絡むとういうよりはきっかけにお借りする形で。
上位技能満身創痍取得ふくめて、23~28日目くらいの日記と思ってくだされば。

あとぜんぜん関係ないですけれどおまわりさんがシズクやギルにえらいダメージ与えてました。
あれ、曼珠沙華あんなに強かったっけ?それともあおいろのばけもの補正か…!


では、以下、日記の続きです。後編も後日アップできる…はず。
アイコンアップは面倒なので省略しました(…) 結果日記の方が読みやすいですね、ええ。


~探索26日目日記 「噂」~ -Before- 

「おい、あおいろのばけものって知ってるか?」

遺跡内、廃墟の前に設立されたテント内。陽は高く風は優しく雲は薄く。
春気分を少々味わいすぎたザンが中で荷物を整理していると、紫の男が入ってくるなり言い放つ。
「あ?入る前に合図くらいしろっての、お宝だしてんだからよ!」
げしっ。返答代わりに男の蹴りがザンの腹に決まる。贅肉が綺麗にへこんだ。
「いいから聞いてんだ。聞いたことあるか、って話だ」
「げほッ…ひ、ひぃわかったからストップ! …き、聞いたことねえな、そんなの」
ザンがうずくまりながら呻く。男は気に留めもせず広げられたものに近づいた。
「んー、鈍チンのてめえに広がるほどじゃねえ、ってことだな。…しかし以外に揃えてやがるな。お、これ某王室のひみつ愛蔵版第三部じゃねえか、借りてくぞ」
「だぁぁぁぁぁ、バッキャローそんなの許すわけねえだr」
めりっ。今度は男の手刀がザンの首筋に入る。
「毎度すまねえな、いやー王室系は規制厳しくてなかなか手に入らなくてよ。この島は緩いから助かるぜ」
「う、うう、フィーナちゃぁぁん」

…それから半刻もたっただろうか。
お宝についての攻防がひとまず終わると、男は戦利品をバックパックに詰めながら再び問う。
「んで、ホントに聞いたことねえんだな?あおいろのばけもの」
「……………」
「そんなにスネんな。場合によっちゃこっちもお宝もってきてやるからよ」
「………………」
「お前、シリーズ揃ってないのあるじゃねえか。ボンテージ娘。の4とか」
「5なら2部あるんだけどな…ま、まさか持ってんのか?」
「あの絵や写真まとめた奴は俺の知り合いでな。今はお縄になってるが」
「…よし、協力しようじゃねえか」

どうやら話はまとまったようだ。風は止み雲が厚く張り出している。
ざらり、とした肌触りが雨を予感させ。

「てか、そのあおいろのばけものって何なんだよ?」
ようやく落ち着いた部屋。腫れた頬をさすりながらザンが聞く。
「噂…だな。人間を無差別に襲う化け物らしいが、詳しくは知らん」
「んなの、遺跡内じゃそこら中に転がってるだろよ。気にしたって仕方ねえぜ」
ザンの疑問も尤もであろう。怪物じみた敵は遺跡内部を進む冒険者達によって次々と報告されている。
人の形をとるものとらないものとあるが、どれも手強い敵には違いない。
「遺跡内なら…な」
「んだよ、その言い方。…まさか遺跡外で出たってんじゃないだろうな」
「それが出た、らしい」
「………ちょ、ちょっと待てマジかよ?!外はヤベえだろ外は!」
俄かに色を失うザン。ガタッ、と立てかけられた棒が倒れて落ちる。

「まあまあ、落ち着け。俺も正確には知らんからな。さっき聞いたんだが遺跡外のどっかの病院にその犠牲者が運び込まれたって話だ」
「ぎ、犠牲者って物騒すぎだろ!」
「死んだと決まったわけじゃない。俺が聞いたのはその病院関係者の話を聞いた奴が興奮してまくした話だからな。どこまで正確かわからんが、ただ」
「………」
「外で襲われた、ってのはほぼ事実らしい。が、重要なのはそこだけじゃない」
「なんだよ…ゾンビにでもなったのかよ」
「女の子、らしい」
「……は?」
「襲われたのは女の子、って話だ」
「……そりゃ男か女か不明かどれかだろ」
「バカ野郎!遺跡外で女の子が襲われたんだぞ!こんな許されることがあっていいものか!」
「い、いや、そりゃよくねえけどよ、仕方……おぎゃぁぁぁぁっ」

突然風が舞った。男の抜き打ちがザンの頬を霞め、翻した刃が首筋に貼り付く。
いつ抜かれたか、漆黒の短剣。空気が止まった、そんな錯覚。

「ザンよ、おめぇ女のコ好きだよな?」
「あ、ああ、そ、そりゃよ。そりゃいいからそれどけt」
男が空いた手でザンの襟をつかむ。ゆっくりと、ねじりながら。
「これが知ってるコだったらどうすんだ、えぇ?」
「そ、そんなこと言われてもよ、ゲホ、どうしようもねえだろ…」
「あぁん?じゃ、なんだ、てめぇは知ってるコが傷つき苦しみ挙句に死んでも知らねぇ、って言うのかよ」
じりっ、と男が顔を近づける。鋭利な視線が背けた頬を刺す。
「ん、ンなこと言っても、何もできやしねえしよ…」
「あんだけふとももだカワイコちゃんだ言ってて、いざって時には見捨てるのか、ハッ」

嘲笑。それはザンにとっていつものことであった。
情けない走れない役にたたない。ないないづくしの男にとって、嘲りなど日常の1つに過ぎない。
男の吐いた息が産毛を撫で、肌が震えた。嵐に耐える樹木がざわめくように。

「強ぇヤツに当たったらツキがねえってことだっての…」
「それじゃ何か?てめぇもばけものにあたったらおとなしく殺されるってことか?」
ぎりり。男の締める手が強くなった。
「げふ、逃げて……に、逃げ切れなかったら、仕方ねえって…」
「好きなコができて、彼女にできて、そのコが死にそうになっても見捨てるんだな?」
「そ、そんなこと……したくねぇけどよ、仕方ねえよ……」

男が突然、手を離す。
急に広がる器官、空気を吸い込みすぎてむせるザン。
涙目ではいつくばるザンを横目に、男は短剣を戻しあたりの"お宝"を背負い袋に入れ始めた。

「って、お、おい、何すんだよ?!」
「なに、てめぇはどうせ近々野垂れ死ぬだろうからこんなのいらねえだろ」
「ま、待てよ、返せっ―――」

瞬間、閃光が走った。
男が振り向きざまに短剣を振るったのだ。
ぴたりとザンの鼻先で止まる刃。

「文句あんのか?強いヤツにゃ従うんだろ?」
「…! お、おい、冗談だろ…」
眼前の鈍い銀光。本能的な愛想笑いを浮かべ、男の顔色を窺う。
「冗談に見えるか?まさか、ここまで役立たずとは思わなかったからな。これじゃ1月ももたねえだろうよ」
「ま、まてよ、死ぬことは無ぇってあんた…」
「昔の話だ。言っただろ?今はばけものが出てきたからな。状況は変わるもんだ」
ザンの顔から血の気が一瞬で失われた。
先の空気不足による変化どころではない。
少し頭が回れば話の筋に違和感を感じるところだがそんな余裕はない。

「ちょ、ちょっと待てよ。帰るなら俺も連れてってくれよ!」
止まらない冷や汗。思わず伸ばした手。男はニヤリと笑みを浮かべ。
「ほう、帰るってか。…どこにだ?」
「…え?」
「俺は帰る場所がある。だが、てめぇにはあるのか?」
「い、いや、俺の生まれた街がよ…」
「ほー。忘れたのか?街をでる時、てめぇが何をしたか」
ぴたり。ザンの動きが凍りついた。
「ボスの金と服、くすねて逃げ出したんだよな?」
「い、いや、あれは成り行きでよ…」
「知ったことか。ああ、今頃あの街じゃ『見つけ次第殺せ』なーんて言われてんだろうな」
「……そ、そんなよぉ……」
「『役立たずデブのくせに俺に逆らいやがって!』 こんな感じか?ま、帰りたきゃ連れてってやるがよ」
「……………」

この島に来てから、ザンにはどこか安心感があった。
慣れない冒険、化け物じみた生き物達との戦い。
しかし命を奪われることはない。それが、この島のルール。
だからこそ、強そうな相手とも戦えてきた。
だが、そのルールがたった今崩れたのだ。
今までに感じたことのない――いや感じつつも無視してきた――恐怖が、目の前に現れる。
その場にへなへなと座り込んだ。腰が砕けてしまっていた。

「つうわけでだ、てめぇに選択肢は無い。ま、せいぜい悪あがきするんだな」
男は言い捨てると、再びお宝を集めはじめた。
ザンといえば放心状態のままである。ぽかんと開いた口の端から涎が滴り。
「お、見落としてたがこれもいいモンだな…喜ぶ奴多そうだぜ」
男の無遠慮な言葉も耳に入らない。
帰ることのできない恐怖。生が保証されない恐怖。
「な、なんで、こんなよ……」

ほんのちょっと稼いで帰るつもりだった。
都合よくパワーが身についたらラッキー。
ちょっと良くなりゃいい、程度の感覚。
それがどれほど現実と乖離しているか考えたこともなかった。
甘い誘惑にただ、のまれていた。
それが今―――厳しい事実としてザンにのしかかる。
受け止めるにはあまりにも脆弱な精神。


「大体こんなものか……ん、これはなんだ?」
壊れかけた心。空っぽの頭。焦点を失った視界の片隅にピンク色の本が映る。
ゆっくりと眼球が動いた。
「今日からはじめるナンパ本…?なになに、『これで君も今日からモテモテだ』」
ぷるりん。理想的に膨らんだ耳たぶが揺れる。
「ハッ、んだこれは。書いてること滅茶苦茶じゃねえか。こんなんでモテたら苦労しねえよ!」
そう言う男も若かりし日この手の本の愛読者だったのは秘密である。
自ら書き記した本もあるようだが、黒歴史として闇に封印されたようだ。
それを棚にあげて、独り本への悪態を続ける。

「どこが必勝だよ、どこが。ツッコミどころ満載すぎるな…ま、これは処分しておくか」
「お、お……お……」
突然、ザンが前につんのめる。手をいっぱいに伸ばしてバランスを失ったのだ。
「ん?んだ、お宝はもういただいたぜ。せいぜい力で奪い返すんだな」
男がギロリ、と睨む。だがザンの動きはとまらない。這いずりながら手を伸ばし、近づいてくる。
「お、お……オレの……」
「おいおい、お宝はこっちだ。それともなんだ、この本か?」
伸びた手はお宝の入った袋ではなく、男の持つ本へと伸びている。
それなりに横幅のあるザンが涎を垂らしながら這いずり近づいてくる様子は、醜悪この上ない。
「こんなボロ本が大事なのかよ。ま、俺はどうでもいいが…そんな態度じゃ返せねえな!」
ボゴッ。立ち上がり、ザンの顔面に蹴りをいれた。涎が嫌なのか軽めの蹴り。
鼻血がだらだらと流れる。が、ザンの動きは止まらない。

「お?意外に根性みせやがるな…おもしれぇ。死なねぇ程度にやってやろう」
ボゴォォッ。今度は重い蹴りが入った。腰の捻りまで入れた、ローキック。
やりすぎると首の骨が折れるので当然手心は加えてあるが、脳震盪を起こすレベルである。
が、やはりザンの動きは止まらない。身体がズレたもののずるずると近づいてくる。
「お、お、オレ……オレの……」
心なしか、蹴る前より動きが速いように見えた。涎に加え血を唇から滴らせつつ、手が近づく。
「…結構タフじゃねえか。ならこれはどうだ?」
男は足で手を横へ蹴り飛ばすと、しゃがみこみ…髪をつかんでザンの顔へ拳を数発叩き込む。
やはり死なない程度には止めているが、相当な衝撃。
だが………ザンの動きは、止まらなかった。
一瞬ぐったりしたものの、手が蠢くと器用に姿勢を変えて手を伸ばす。
男は慌てて離れたが、もう少しで脚がつかまれる距離であった。

「………なぜ、動ける?」
呟く男の語気に力がこもる。
常人ならとっくに気絶しているはずのダメージ。
根性、という言葉で片付けられるものではない。
そもそもそんな根性と目の前にいるデブは無縁のはずである。
つい先ほど証明されたばかりではないか。
なのに狭いテントとはいえ隅に追い詰められている。
男のプライドが、吼えた。

「…まあいい、なら本気でやるまでだ」
男が両脚に"気"を集める。俊敏が身上の男、加速された上での一撃が得意であった。
狭い場所ながら最大限の効果を発揮するために、本を懐にいれるとザンを飛び越え反対側の端へ寄り。
「―――てやぁッ!」
1歩だけ踏み込むと、跳躍しザンの背中に角度のある飛び膝蹴りを見舞った。連続で肘を後頭部に叩き込む。
「げ、ふっ」
そこから瞬間的に右腕の関節をとり、逆手に決めた上で体重を乗せ…躊躇無く折る!
鈍い音と共に右腕が力を失う。肩ではなく肘で決めたのが一応は手心、であるが完全に戦闘用の技。
これならば精神力の有無に関わらず、右腕を動かすことは不可能である。
身体にも相当ダメージを与えた。これで動くようなら、それは――――

ぴくり。下に敷いている身体が震えたのを感じ、男はすばやく距離をとった。
組み合っても勝つ自信はあるのだが見極めるためである。
一抹の不安、というか予感があったのは事実だが―――
「……まさか、な」

男の視線の先。完全に沈黙するはずの肥満体が、脈動を始めていた。
バタつく脚。膝が曲げられ、伸ばされ…芋虫の動きをとる。
顔はやはり男に向けられ、懐の本を漫然と捉え左腕を伸ばし。
そのうち、折られだらりとした右腕までもが震えはじめた。
折ったはずの右腕の肘が、ごきっ、ごきっと音をたてて―――曲がり、伸びる。
何度も繰り返すうちに滑らかな動きへとなっていく。
速度は実に緩やかであったが、再生しているのは確実であった。
そして……再び男へと身体を向ける。

これらは恐怖の光景以外のなにものでもないだろう。
が、男はかえって顔を緩めた。
「はは、そうか。ようやく目覚めたってわけかよ!」
言い放つと懐の本を取り出し、ザンの視界に入るよう掲げた。
「こいつが大事なんだろ?来いよ……怒りを向けろ!」
そして、本を、ゆっくりと…横にひく。びりっ、と紙の破ける音がした。

その、瞬間。

「うおぉぉぉぉぉぉぉ!」
ザンの絶叫。びくん、と身体が跳ねた。
立ち上がり男へ突進する。
あれほどのダメージを受けた人間の動きではない。
鼻は折れ唇は切れ頬は腫れ瞼は重く顔は涙と涎でべたつき。
だが瞳には確かに光が宿っていた。
怯え、恐怖、絶望、それらを吹き飛ばす激情の炎が。

男は敢えて真正面から迎え撃つ。
そこに見えるは、自負。
厳しく齢を重ねた者のみ持てる、自信。
「てめぇの力見せてみろ!!!」

ついに、張り裂けんばかりの絶叫と咆哮が交錯し――


 (続く)

 

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