『ザンの日記 2日目』
(ぽしゅっ、との機械音。ガーガーピーという雑音がしばし流れて)
んだ、これ、きちっと光つかねえぞ?ガーガー言いやがるし…お、きたか。
全くもっとろくなのよこせよ…いてっ?!今なんか飛んできたぞ?!
まさか見張ってんじゃないだろうな……!
(ガサゴソという音、続いて足音。どうやら周囲を調べたようだがすぐに諦めて戻ってくる)
ちくしょう、夜にこんな広さじゃ判るわけねえっての。
あのオッサンよっぽど暇なんじゃね?女いるってのも嘘かよ!
(しばらく愚痴が続く)
…まあいい。とりあえず報告だな。
えーと、なんだ初日は無事終了ってところか。
魔法陣入ったときゃどうなるかと思ったが、ぷわーと光包まれて一瞬だったな。
で、平原をひたすら歩いたわけだが疲れるだけだったぜ。
とりあえずあちこちで集団みたので遅れないよう必死に歩いて、ようやく終了。
全くこんな歩かされるなんて聞いてねえっての!
で、最後テント張ったらモッサーって叫びが出て…
なんだあれよ?! なんかでてくんのか?気味わりぃから小便にもいけやしねえぜ…
ま、いいこともあったんだがな。
まず料理! なんとティールって女の子に手作りチャーハン作ってもらったぜ。
こりゃもう美味そうだのなんの。どんな味だって食い切る自信はあるな!
まあ材料が材料なのでボリュームはアレだが……なんていい島だここ!
次。てかこれがメインだな!
なんか合成とかでルーリって可愛い子にお世話になって、それだけでもテンションダダ上がりなんだがその流れで練習試合申し込んできたぜ!
いやー、頑張ったな俺。合成してもらった時に目つけて、ずっとチェックしてたんだが近くにいた時は思わずもっこりしちまったぜ!
とりあえず何か話さなきゃ、って思ったら練習試合ってのがピンときてよ。
これっきゃねえ!って感じで申し込んだらOK貰えたんだ。ヒャッホウ!
思わず視線が胸とか太ももいっちまったんだが気付かれてないよな?しばらくは自重しないとマズいっての。
ここはだな、この必勝ナンパ読本をじっくり読んで作戦たてねぇとダメだよな。
頑張れ俺!!
ま、そんなところだな。
とにかく明日の朝食とか試合が楽しみでしょうがねえ。
殴りかかるふりして抱きついちゃったりしてウヒョヒョヒョ。
(何かがぽたりと落ちる音。間違いなく涎だろう)
以上だ、報告終わり!